アーツ&クラフツビレッジは、岡山県北、美咲町で32 年前に廃校になった木造校舎を活用して、織物、染め物、木工等の”ものづくり“や”学び“の場を提供しています。
また、自然農やパーマカルチャーを学びながら、持続可能な暮らし方を模索しています。
4年前からは障害を持った人たちが仕事をするあなぐま舎も開設し、『みんながアーティスト』を合言葉にものづくりや畑仕事などを共に行なっています。
今回はそこで生まれるものづくり作品の展示販売や、あなぐま舎のアート展示、普段なかなか体験することのできない機織りのワークショップを開催します!
■展示販売期間 11月8日(金)~11月30日(土)
■時間 9:00~17:00(休館日:毎週水曜 祝日の場合は翌平日)
■開催場所 GREENable HIRUZEN1階ショップ
■ワークショップ日時 11月9日(土)10:00~16:00
~イギリスで出会った、アーツ&クラフツ運動~
今回お越しいただく、アーツ&クラフツビレッジの原田さんが、現在の活動の起源ともなる出会いをした、イギリスのダーティントン(Dartington)という村は、生活の中に音楽やアート、クラフトが溶け込んでいる素晴らしい村でした。
アーツ&クラフツ運動とは、文字どおり芸術と工芸のことで、今から100年以上前にイギリスで起こった運動です。
当時のイギリスでは世界に先駆けて起こった産業革命によって、機械工業が盛んになり、中世から続いてきた手仕事がだんだん隅に追いやられ、人々は農村から都市の工場へ労働者として働きにでていきました。
技術の進歩は、生活の物質的豊かさ、便利さとともに労働者の喜びを奪い、自然を破壊し、公害をもたらしました。
こうした流れに反して、生活に美と労働の喜びを求める人たちが、『手仕事の復権』を唱えて、アーツ&クラフツムーブメントという運動を起こしました。
美しい壁紙や家具のデザインで知られるウィリアム・モリスもその代表者のひとりです。
日本でも柳宗悦らによって民藝運動が起きましたが、この二つの運動には通じるものがあります。
今回は、そんなアーツ&クラフツの考え方を大事にしながら手仕事のものづくりと自然農を行い、多くの人が集う学び舎でもあるアーツ&クラフツビレッジを通して、持続可能で楽しい暮らしのヒントを探していけたらと思います。